夏の風物詩にもいろいろありますが、これもその一つ…
風鈴です。
読んで字のごとく、
そよ風に吹かれて涼し気な音を鳴らすガラスや陶器でできた鈴(れい)のことですが、
ガラスや陶器で作るのは難しすぎるため、張子の手法で作製しました。
まず丸い容器(ガチャガチャで出てくる大きめの物を利用)にラップを被せ、
その上に小さくちぎった和紙(障子紙を利用)をでんぷん糊で貼っていきます。
ノリは薄めて筆で塗りました。
ペタペタ
かき氷のようなものができ上がっていきます。
まあ、なんておいしそう! (食べられません)
このまま1日以上放置して乾かします。
乾いたら絵の具で絵付け開始です。
作業するみなさんが、サマになって見えるのは気のせいでしょうか??
なんだか生涯現役の熟練工芸職人のようです。
紙なので、中に舌(ぜつ)を入れても音は鳴りません。
なので代わりに鈴を付けました。
ところが鈴が小さすぎたのか音も小さく、利用者様の聴力も相まって、
静かな部屋で耳を澄ませないと聞こえないという改良の余地ある作品に…。
「なんか、全然鳴らへんね」
「こんなん一斉に鳴ったらやかましいから、ちょうどええわ」
そんな慰めの?言葉もいただきました。
気を使っていただいてありがとうございます。
でも見た目はとっても涼しげです。
下から扇風機で強風を送り、
さらなる涼しさを演出する管理者の努力を知ってか知らずか、
匠のみなさんもズラリと並んだ色とりどりの作品を見上げて、
品評に花を咲かせていらっしゃいました。